「こころの元気+」2015年2月号(96号)より →『こころの元気+』とは
特集1より
いろいろな検査で発達障害と診断
(大阪府)上原博史さん
以前通っていたクリニックでは、うつと診断されたのですが、知り合いに発達障害に強い診療所を紹介されて転院しました。
発達障害に関しては、医師の見立てにかなり差があると思います。
最初の頃は生育歴を聞かれました。幼い頃のことはわからないので、母親と一緒に診療所に通いました。
WAIS※やロールシャッハテストなど、心理検査も受けました。
WAISを受けた結果、言語性IQと動作性IQにかなりの開きがあることがわかりました。おかげで自分の特性を知ることができ、役に立ちました。
発達障害者支援センターではAQ※もやりましたが、やはりカットオフポイントを超えました。 (→発達障害者支援センター一覧)
ふり返ってみると、私は比較的ていねいに発達障害だと診断されたと思います。診断名は一つの目安になるので、ふり回されずにうまく利用できたらいいですよね。
※WAIS:ウェクスラー成人知能検査。16歳以上の成人向けの検査。動作性IQと言語性IQの差異やばらつきなどを指標にする。
※AQ:自閉症スペクトラム指数。成人の自閉症傾向を測定する尺度。カットオフポイントとはその識別点。