「こころの元気+」2017年3月号への投稿より →「こころの元気+」とは
仕事と折り合いをつけながら / 津田敏正さん 東京都
僕は、『こころの元気+』が創刊された2007年3月は、某企業の嘱託社員として作業所のピアスタッフをしていました。
それから10年。色々なことがあったけれど、確実にリカバリーを体験してきたと感じています。
2007年3月当時は、ピアスタッフとしての資質の無さに悩み、どうすれば当事者目線でメンバーを支援できるかで頭がいっぱいでした。そのストレスからアカシジアを発症し、精神科病院にも入院し、ピアスタッフも辞めざるを得ませんでした。
しかし、その仕事を通じて知り合った方に現職の親会社の求人を紹介して頂き、その会社に入社することができました。マンション管理業の会社でした。2008年3月のことです。
親会社から設立された特例子会社に転籍したのは2011年3月で、親会社時代から通算で10年目に入ったことになります。とは言っても、順風満帆に進んだわけではなく、職場でのマナーや仕事面など色々な点を注意され、いかにビジネスマナーが身についていないかを目の当たりにしました。
時短勤務(6時間)で始めて、1年くらいでフルタイム(7時間30分)に移行したいと思っていましたが、なかなか許可を得られませんでした。
親会社での人間関係にも慣れてきた勤続3年で特例子会社が設立され、子会社の本社に異動しましたが、そこで障害者の同僚との人間関係に苦しみました。仕事においてもなかなか慣れず、手話の講習も難しく、毎日が張り詰めていました。
けれども、一人暮らしの再チャレンジをするなど、頑張って成長しようと思っていました。しかし、恋人との別れなどのストレスが重なり、2ヶ月休職をし、実家に戻りました。2014年7月の事です。
それから1年経過し、徐々に元気を取り戻し、仕事でも自分の立ち位置が分かってきました。人間関係もうまく回るようになりました。そして2016年4月から、念願のフルタイム勤務ができるようになり、1年になります。
現在は自分の目標に向けて、仕事と折り合いをつけながら頑張っています。目標は、障害者雇用に関わる仕事に就く事です。現在関連資格の勉強をしています。採用補助業務を親会社時代に任され、その仕事でキャリアについて考えるようになりました。いつか、その目標にたどり着きたいと思っています。
これからも、遠回りをしながらも一歩ずつ進んで、リカバリーを感じていきたいです。