探求が重要


「こころの元気+」2017年3月号への投稿より →「こころの元気+」とは

探求が重要/真田勝美さん 埼玉県

10年前は、ピアノが弾けて、少し頭がよさそうな感じの自分が思い浮かびます。まだ新しい級数が発見に至っていないけれど、それに向かっている自分がいました。6年前ぐらいに、新しい級数を発見しました。それの証明は、相当な苦労をしました。このとき、私は、危うく精神疾患の再発に突入しそうになったのです。

その後2年は、目覚ましい数学や物理学の探究が進みましたが、かなり精神を使ったので、1年間お休みになったのです。あるきっかけで、精神は見る見るうちによみがえり、3年たった今、様々な数学の事象を開拓し、物理学的にも、新しい分野が登場する可能性を秘めています。

音楽では、10年前は作曲をしだしたころになります。初めての管弦楽作品は、ただ音が伸びていて、倍音を強調したような音楽でした。いわゆる宗教音楽みたいなものです。それが、だんだん細かくなっていって、お休みしていたあとまもなく、作曲コースで、2年間だけ作曲を学びました。今では、ソナタの構造を知ることができるまでに至っています。

10年前の自分では、今の実現は、想定していませんでした。すべて、自分の努力があったからここまで精神が強くなったのです。さらに先、このまま努力が続けられれば、相当な完成した思考産物が、世の中に提供できると期待しています。それが、私にとっての、本当の自分だと思います。本来の自分は、また別かもしれませんが。

数学は、数学の専門家との会話ができる土台を完成させることも課題です。作曲も、同様に、専門家との会話ができる知識力も必要になってくると思います。しかし、何より重要なのは、数学も音楽も研究する力よりは探究することだと私は思っています。要するに、表現することだと思うのです。ですので、専門用語は、基礎的なところでつながっているだけで十分で、その先は、自分自身の創作で十分なのです。

あと10年後、どんな人生が待っているか、楽しみですし、楽しむことを通して、社会とつながっていけたらと思います。やはり、明確な像はないですが、10年前のように、今を充実させることが、10年後も続いていて、その結果は、読めない、ということなのです。ほどほどに、手を抜きながらでいいかと思っています。