こころの元気+ 2013年5月号特集より
特集3
健康生活・生活改善―けっこうたいへんです
何とか続いています編
健康のために始めたことを、きちんと(何とか)続けている体験談を集めてみました(^ o^)
体重100㎏と薬100錠から
栃木県 福田一夫さん
私が健康を気にし出したのは、体重が増加して、血液検査で高血糖が指摘されるようになり、糖尿病の診断をもらってからです。
不健康の兆候は、統合失調症が再燃し、のむ薬の量が一気に10倍以上に増えて1か月ほど経過した頃に現れました。
最初は肝機能障害、次いで軽い腎機能障害、でも私は、薬の増加を一向に気にしていませんでした。
糖尿病が疑われて、体重も100㎏近くなると、さすがに体調の異変を感じるようになりました。
“何とかして体重を減らさなければ。そして、のむ薬の量を減らさなければ”
精神薬と副作用止め、胃薬に整形外科からもらう痛み止め、風邪薬を含めると、1日にのむ薬の数が100錠にもおよびました。
これでは、どうしようもない。
血糖値の安定は精神の安定にもつながります。
精神薬の減量にもつながるのです
そのためには、無理なく体重を減らすことが求められました。
無理なくやせるには、歩くことが一番よいと聞きます。
私は、それまで買い物などにバイクや車を利用しがちでしたが、歩いて行ける所へは、歩いて出かけることを心がけました。
一週間で、3~5キロ減量しました。
歩くことを目的に歩くのではなく、無理なく歩けるこの方法を今も続けています。
砂糖入り飲料を減らす
石川県 あゆむさん
30代過ぎるまで健康診断に行っていませんでした。
でも数年前、たまたま市の健康診断のはがきが目についたので初めて行ってみました。
すると、コレステロール、中性脂肪などの数値が高く、保健師の方が家まで指導に来られて「半年の目標を掲げて体重を減らしましょう」と言われました。
今までダイエットしたことは何回もありますが、大幅な減量に成功しても、すぐにリバウンドしてしまいます。
ここ1か月は、保健師さんの言葉を思い返して、再び気をつけていることがあります。
それはなるべく砂糖の入った飲料を控えることです。
たまに、1週間に1度ぐらいは飲んでもよしとしましたが、あまり飲みたいとも思わなくなりました。
たとえばコーヒーなら、砂糖やクリームを控えるのと、控えないのでは1年間で3㎏ほど体重が変わると読んだことがあります。
他に、間食もちょびちょび何回もとっていたので、回数を減らしました
数百g~1㎏減程度ですが、家族からは顔が少しすっきりしたと言われました。
続けるコツは、あまり根をつめないことと思います。
顔を上げて
愛媛県 けんけんさん
僕は20代半ばからひきこもるようになり、体重が12 ㎏増えました。
運動不足と薬による食欲増進、ストレスも過食の原因だと思います。
太っていることは大きな悩みになり、なんとかしようとウォーキングを始めました。
他人の視線が気になり、帽子を深くかぶって下を向き、人とすれ違う度に緊張していました。
「この人こんな時間に歩いていて仕事しているの?」
と思われているような気がしていました。
その後就職しましたが、ストレスで仕事を辞め自信をなくした僕は、作業所に通所するようになり、当事者スポーツのフットサルを始めました。
作業所での経験やスポーツを通して、調子は徐々によくなりました。
今は顔を上げてジョギングをしていますし、フットサルでは全国大会にも参加しています。
ピアスタッフの仕事をするようにもなりました。
自分のリカバリーにとって身体を動かすことは大きな存在です。
今の薬は糖尿病になるとのめないので、予防のためにも身体を動かしています。
頭が重く感じたときもジョギングしたらすっきりして、他のことに取り組めます。
スポーツは、何よりのよいリフレッシュです。