特集3 私が知りたいこと(215号)


特集3
私が知りたいこと(215号)
○「こころの元気+2025年1月号より
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メンタルヘルスについて知りたいことを、皆さんから寄せてもらいました。


知りたい3つ
まめたさん(三重県)


私はよく、実際に言われたことを専門家や精神疾患にくわしい友人などに話すと、「幻聴が聞こえるんだね」と言われます。

実際に言われたことも、自分にとって不快な内容であれば幻聴になるのですか?
幻聴の範囲を知りたいです。

また、実際に自分に不快なことを言われたからといって、相手を傷つけるような反論がよくないのは承知の上でも、反論したくなるときがあります。

やり場のない気持ちが生まれたときはどのように浄化すればよいのでしょうか?

以前は紙に書き出す、友人に話を聞いてもらうなどをしていましたが、最近は、そうすることで記憶に深く刻みこまれてしまうような気もしてきました。

そして、過去のふり返りも大切ですが、ふり返ってばかりいると今という大切な時間を楽しめません。
実際に楽しめなくなった自分がいます。

過去をふり返らず、未来のこともあまり考えずに、ただ単にその場、その場の勢いで過ごしていた頃のほうが症状も気にならなかったですし、楽しかったです。

そんなに過去をふり返り分析するのは重要ですか?
将来のことを考えて、対策を練るのは重要ですか?

最近は、明日死ぬかもしれないし、
今日という日を楽しめたらそれでいいのではないかと感じています。

 


その人に一番よい治療法
サイコロさん(愛媛県)

精神疾患にはたくさんの治療法があり、
・WRAP(ラップ:元気回復行動プラン) →書籍
・IMR(疾病管理とリカバリー) →書籍
・オープンダイアローグ →DVD
・互助会(ピアサポートグループ) →一覧
・運動療法 →連載
・音楽療法などなど『こころの元気+』に載っているだけでも相当な数になりますが、本当のところどれが一番よい治療法なのでしょうか?

単純にどれが最高とは言いにくくても、たとえばロールプレイングゲームのキャラクターの能力値のように、統合失調症には互助会が効果Aだとか、双極性障害にはWRAPが効果Bだとか、症状とそれに向いている治療法を統計的に一覧表にしてあるガイドブックでもあればわかりやすくていいなと思います。

もしくは当事者のタイプ別に、合う治療・合わない治療をA~Eの5段階で評価・発表してもらうだけでも、迷っている当事者の指針になってよいと思います。
対人恐怖が強い人には運動療法が効果Aだとか、学校の勉強が苦手な人はIMRをやっても効果Dくらいとか…。

どこかにこういう情報はないものでしょうか?

 


幻聴とはいったい何?
pakaさん(埼玉県)

私は統合失調症です。おもな症状は幻聴が聞こえることです。

幻聴とはいったい何なんでしょうか?

私の聞こえる幻聴は、私とは別の意思や主張を持っています。
私は頭の中で幻聴と会話をします。

幻聴はもう1人の自分だと言う人もいますが、私が感じるのはアカの他人が私の頭の中に話しかけているということです。
そんなSFのようなことが私に起こっているとしか思えないのです。

だとしたら幻聴とはいったい何者なのでしょうか?
幻聴が聞こえるということは病気じゃないのではないでしょうか?

100人に1人の割合で統合失調症になるなら、1人で複数の声が聞こえる人もいっぱいいるので、幻聴を発している人は100人に1人以上とたくさんいて、その存在が世間に知れ渡っていないのは不自然なので、何かにかくまわれているのでしょうか?

こういう話をすると「妄想がひどい」と薬を増やされたり入院をさせられたりします。
それは本当に正しい治療法なのでしょうか?

幻聴ってホントのところ何なんでしょうか?

 


▼その他にもいろいろな「知りたいこと」を寄せていただいたので一部ご紹介します。

入院中の娘に合った施設
メンタルヘルスという言葉について(今月号の「認知療法をじょうずに使ってみませんか」参照)
精神科医は正しく診断できているか
抗精神病と糖尿病の関係 (188号の連載「身体・脳・こころを整える 知っておくべき身体合併症」参照
リハビリに関する情報
被害妄想について
予定をつめこむ癖の治し方
親友との仲直りの方法
病院のデイケアは退化硬直を促進していないか
発達障害の人間関係の築き方
…などなど


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