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2018年5月17日NHKのEテレ「ハートネットTV」で紹介!
番組に出演した小林エリコさんが編集したマンガ本です。 →6/8:読売新聞のヨミドクターにも
A5判 112頁
原作 まつもとあけみ
漫画 佑実
【この本の内容】
「うつまま日記。」は、その名前のとおり、うつ病をかかえながら育児をしている原作者まつもとあけみさんの体験をマンガにしたものです。
このマンガは、まつもとさんが結婚するところから、ムスコが中学生になるまでを描いた4こまマンガです。
うつ病…。とてもつらいです。
普通の人なら家事などできなくなっても不思議ではありません。
子育て…。すごくたいへんです。
普通の専業主婦でも、へとへとになります。
うつ病で子育て…。
こうなると、もうダブルパンチ以上のたいへんさです。
でもなんとか生活しないと生きていけません。
そんなことで、生活をしているうちに、たいへんだけど、うまく手抜きをしたり、ムスコとそれなりに向き合って、なんとかやっていく生活ができるようになく様子を、明るくユーモア一杯に描いています。
このマンガは、実話です。
長年にわたるお話なので、いろいろなエピソードが出てきます。
結婚。第二子出産。離婚話。ムスコの自己否定。
うつ病の薬をのみながら出産できるのか問題。
薬をたくさん出す主治医。診断名。セカンドオピニオン。などなど。
こうした出来事が次から次へと展開していきます。
登場人物達もなかなか味があります。
まず、ダンナ。喧嘩をしたり、離婚話をしょっちゅう持ち出したりしますが、うつままへの愛情がチラリチラリと現れます。
ムスコくん。母親がビョーキなのは自分のせいだ、と自虐的になったりする時期を経て、だんだん親離れをして、成長していきます。
二人の主治医。ミョ~に味のあるとぼけた感じの男性主治医とテキパキとした感じの女医さん。
この二人のあまりにも対照的な治療方針はなかなかの見物(みもの)です。
皆さまもぜひ「うつまま」ワールドをご堪能ください。
【制作裏話】
この本は、原作者もマンガを描いたのも、編集を担当したのも、3人とも精神疾患をかかえる女性たち。マンガ界初のできごとです!
【うつまま日記。のまえがきから】
これはうつ病をかかえながらママをやっているうつままのお話です。
たぶん、病気ではないママでも子育ては大変だと思います。
初めてのことだらけの未知の世界です。
育児でへとへとにつかれていても、家庭の主婦として、家事もこなさなければなりません。
そこにうつ病という病気をかかえることになったらどうなるのでしょう?
苦労やつらさは数倍になってやってきます。
体が重たくてふとんから出られない。
でも、どんどんたまっていく家事の数々。
うつままには完璧にはこなせません。
完璧にこなしたいのに、こなせない。
でも、ママはやめることができない。
これまでつらいことも悲しいこともありました。
ムスコにもダンナにもつらい思いをさせてしまったかもしれません。
でも、家事がうまくこなせなくたって、
育児が他のママたちのようにできなくたって、
周りの人たちの力を借りながら、手を抜けるところは手を抜きながら
日々なんとかやっていっています。
ワタシはワタシなりにママをやっています。
百点満点のママじゃなくても、五〇点くらいのママでもいいんじゃないでしょうか。
このマンガは、そんなワタシのうつ病と育児のお話です。