2022年7月、宇田川は代表理事として2期目を迎えました。運営体制も一新し、財政基盤を立て直し、これからの10年、コンボは何を追求していくことが当事者や家族に対する貢献になるのか、理事会を中心に検討が始まっております。
さて、コンボが発足したのは2007年1月のことです。初代の代表理事となったのが、大島巌さんでした。以来、2020年6月まで13年の長きにわたって、大島さんは代表理事を務められました。
この間、メンタルヘルスマガジン「こころの元気+」を毎月発行し、リカバリー全国フォーラムを立ち上げ、メンタルヘルスに関する書籍やDVDを積極的に作成・出版し、メンタルヘルス講演会「こんぼ亭」を開設するなど、コンボは活発な活動を続けてまいりました。
しかし、経営は常に順調というわけではありませんでした。コンボが設立前後の、経営基盤が脆弱であったころから、大島さんはコンボの財政を支えるために、次々と私財を投入してくださいました。2011年の財政危機に際しては、他の理事や正会員16名の方々とともに、事業運営のための資金(短期借入金)を拠出してくださいました。これらはコンボの活動のために活用され、運営の安定に寄与したことはいうまでもありません。
本年8月、大島さんはこれらのうち554万円を寄付金として提供する旨を、正式に申し出てくださいました。私たちは、大島さんに対し深い感謝の意を表したいと思います。
私たちは、大島さんとともに築いてきたコンボの礎をこれからも大切にしつつ、「精神障害をもつ人々が主体的に生きていくことができる社会のしくみをつくる」(コンボの使命)るべく、様々な人々との連帯のうちに邁進することをここに誓います。
2022年12月
代表理事 宇田川 健
共同代表 伊藤順一郎