【オンライン開催】第75回こんぼ亭月例会「7000人の声は教えてくれる　～精神科医療の｢謎｣と進むべき道～」

母と私自身が当事者だったことを公表して、今年で10年になります。
中村ユキさんの漫画に触れ「自分のことをわかってくれる人がいる」と涙を流した日が昨日のことのようです。
当事者としても家族としても、鬱屈した想いを誰にも話せなかった私でした。そうした想いを持つ人が、この日本にはどれだけいるのでしょうか。
精神科医として30年間、自分は何をやってきたのか？
薬を出して診断書を書くだけでは、自分の心さえ救えませんでした。
「当事者の生活は、医療と福祉が両輪となって支えられる」と言われますが、本当に両輪となっているのでしょうか？
公表後の10年間、全国を廻り診察室にいるだけでは見えなかった日本の精神科医療の７つの謎（矛盾）を知りました。
私なりの謎解きをしてみたいと思います。

2015年に実施した「精神科担当医の診察態度」についての調査も、謎解きの１つです。
ネット回答も含めると7000人以上もの方々から貴重な声をいただきました。
現在も解析を続けており、こんぼ亭では新たにわかったことを報告させていただきます。
7000人の声は、当事者・家族・医療者・創薬を担う研究者を繋ぐ「架け橋」になると思います。
元気になれた私は、架け橋の一端を少しでも担いたいと願っています。（夏苅郁子）

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■こんな方はぜひお越しください■
□精神科医療のあり方に疑問を持っている
□精神疾患の経験を、研究に活かしたい
□精神科医療の実態調査に関心がある

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【日時】2021年12月1日(水)　19:00～21:00　オンライン開催
※平日夜の開催です。

　　　(多少延長することがあります)

【出演】

○夏苅郁子さん（なつかりいくこ）
（やきつべの径診療所(児童精神科医)）

幼い頃、母親が統合失調症を発症。
10年前に漫画「わが家の母はビョーキです」を読み、自身の精神疾患の体験を公表。
現在は、体験を語る講演を行うほか、当事者としての視点から精神科医療に関する調査研究を行っている。