精神科の薬、ゆっくり減らしてほしい コンボがよびかけポスター制作


精神科の薬、ゆっくり減らしてほしい コンボがよびかけポスター制作 NPO法人 地域精神保健福祉機構(コンボ)では、今年10月から診療報酬の改定により抗精神病薬などの多剤処方の制限が設けられることを受け、ゆっくりと減薬をする必要を訴えるポスターを作成し、全国の病院に張ってもらうための活動を始めました。
このポスターは、患者さんが、減薬への不安を医師に訴え、医師が「ゆっくり時間をかけて減らせば大丈夫ですよ」と伝えるイラストとともに、今年10月からの多剤処方への制限を伝えるものです。

急な減薬は体調をくずす原因に―そのため猶予期間 平成26年度4月からの診療報酬改訂時には、精神科における薬剤の多剤処方に制限をする規定が設けられ、10月1日から適用されることとしました。
この改訂では、抗不安薬・睡眠薬の処方は2剤まで、抗うつ薬・抗精神病薬の処方は3剤までとなっており、それ以上の処方は処方料・処方せん料・薬剤料が減算の対象となるというものです。
薬を急に減らすことは、離脱症状などの症状悪化をもたらす場合があります。そのため、減薬は時間をかけてゆっくりと行うことが推奨されています。今回の診療報酬の改定においても、多剤処方に制限を設ける規定は10月1日からの適用となっています。これは、減薬に必要な期間を設けるため、と厚労省も発表しています。